3週間強の日本滞在でひたすら食べ続けた結果、体重が4kgも増えてしまいました。8ヶ月ぶりに戻ると日本食に対する感激もひとしおで、ファーストフードはもちろん、それこそコンビニ食まで美味しく感じられました。1日7食だった日があったのも止むを得ません。
久しぶりに食べた吉野家の豚丼の美味しかったこと。 BSE騒動の時に牛丼に代わって登場したこのメニューが僕は好物です。何といっても330円でこのクオリティは神懸り的。たったの2£って、ロンドンではクロワッサン1つと同じような値段です。思わず嬉々としてカメラのシャッターを押してしまいました。周囲で慌しくかき込んでいるおじさんたちからは、何のためにこんなものの写真を撮っているのだろうと言わんばかりに、不審の眼差しを向けられました。
照り焼きの味付けもロンドンで恋しくなるものの1つです。こちらマクドナルドの照り焼きマックバーガー。バンズも、ビーフパテもはっきり言って全然美味しいとは思わないのですが、照り焼きソースの味だけは大好きです。甘辛い醤油ベースのソースとマヨネーズのハーモニーがたまらない。お願いだからロンドンのマクドナルドでも販売して欲しいものです。結構売れると思うのですが。なお、この写真を撮る際も、周囲から奇異の目で見られていたことは言うまでもありません。
そんなファーストフードたちの中、何といっても僕が1番好きなのは、おむすび権米衛のおむすびです。4年半前にも1度このブログで紹介しているようですが、コンビニのいわゆる高級おにぎりと比較しても、その違いは圧倒的。米粒が旨い、具が旨い、そしてふっくらとしたむすび方が段違いに旨いのです。米は契約農家からのみ買い上げ、塩は沖縄の天日干しのみ使用、そして具はセントラルキッチンを設けず各店舗で調理。ホームページからもその気合いの入りようが十二分に伝わってきますが、謳い文句通りの素晴らしいおむすびが楽しめます。コンビニおにぎりの1.5~2倍の大きさとボリュームも満点で、これで200円以下というのは、手間賃を考えると驚異的です。僕は特にこの明太チーズおむすびがお気に入り。明太子にチーズの酸味がベストマッチです。紅さけ、紀州南高梅も秀逸です。
少し話題はずれますが、約5年前にこのおむすび権米衛を経営する株式会社イワイの岩井社長とお会いする機会がありました。大手商社にお勤めだった頃、ご家族の健康問題から日本の食糧、農業問題に危機感を感じられたことを契機として創業に至ったと、熱く語っていらっしゃったことが忘れられません。今も経営理念には「私たちは日本一おいしいおむすびをあたたかいおもてなしで提供します。そして、お米の消費拡大を通じて日本の農業に貢献します。」とあります。ぶれない社長の創業の想い。国家の抱える問題に対してご自身なりにこのようなアプローチ方法を取る方もいらっしゃるのだと改めて考えさせられました。
何はともあれ、おむすび権米衛は大、大おすすめです。オフィス街にも多く店舗を抱えているので、是非お試しあれ!イートインのある店もあります。
おむすび権米衛 日比谷店 (おにぎり / 内幸町、虎ノ門、霞ヶ関)
★★★★☆ 4.5
東京都港区西新橋1-1-15 物産ビル別館1F
都営三田線内幸町駅徒歩2分
東京メトロ虎ノ門駅徒歩4分